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【音楽】作曲の教科書は『本』ではなく『音楽』です【初心者〜中級者向け】

こんにちは、高橋大地です。

今回は作曲の教科書は『本』ではなく『音楽』というテーマです。

大きな書店などに行くと、作曲本とか楽器の教則本とか音楽関連の本がたくさんありますが、作曲において本はあまり必要がないということをお話していきます。

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目次

作曲の教科書は『本』でない理由

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作曲本ってたくさんありますよね。大型書店だと作曲本だけでも棚が埋まっていたりします。

しかし作曲本を読んでも作曲はできるようになりません。なぜなら、本から音は鳴らないからです。そんなの当たり前のことで「バカにしてるのか」と思うかもしれませんが、音楽を聴いて作曲を始めた方が断然早いです。

作曲本のほとんどが「音楽理論」を取り上げています。でもまだ作曲をしたことがない人には理論は難しすぎます。

 

その中でも読むべき作曲本とは?

その中でも読む価値のある作曲本はあります。それは作曲をする際の心がけを教えてくれる本です。どういうものかと言うと「作曲には正解はない」や「作曲は作り続けないと上達していかない」など、作曲の方法ではなく、心がけを教えてくれる本です。

僕はアニメとかマンガは特に見たりしませんが、この本が参考になりました↓

作曲少女2~転調を知って世界が変わる私たちの話~

作曲少女2~転調を知って世界が変わる私たちの話~

  • 作者:仰木 日向
  • 発売日: 2019/12/16
  • メディア: 単行本
 

 

本当の教科書は『音楽』

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極論ですが、今まで音楽を聴いたことがない人は音楽を作ることができません。それはなかなかあり得ない話ですが、例えば『ロック』を聴いたことがない人は『ロックな曲』はイメージができず作ることができません。

仮に『ロックが作れる!作曲初心者本』というタイトルの本があったとしても、ロックを聴いたことがなければ、パワーコードの響きが分からなかったり、エフェクターのファズの音も分からないので難しいですよね。

なので『本を読む』ではなく、『音楽を聴いて真似る・コピー』が最優先です。

 

耳コピは必要?

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耳コピとは『楽譜やタブ譜などを見ずに、音だけ聴いてコピーをする』ことです。

作曲をする上で耳コピはオススメされますが、ぶっちゃけ耳コピは必要ないです。なぜなら耳コピを100回やったところで、それはただの『耳コピ』であって、作曲ではないからです。

耳コピは耳が鍛えられ、音感が良くなって、楽器演奏や歌、作曲に役立つのは確かではあります。しかし作曲の練習は耳コピではなく『作曲』です。

そして耳コピのデメリットとして、時間がかかり過ぎるというのもあります。耳コピをやったことがない人はワンフレーズを耳コピするだけでも半日くらい経ってしまうと思います。

でも、やりたいことは耳コピではなく作曲です。耳コピが作曲の修行だと思って、作曲の時間を取れないのは本末転倒です。参考にしたい曲やコード進行、フレーズなどがあったら耳コピではなくググればOKです。

 

作曲本ばかり漁っていた体験談

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僕には作曲本を探し漁っていた時期がありました。暇さえあれば書店に足を運びまくり『ネットでもまだ紹介されていない本』を探し求めていました。

しかしどの本も音楽理論の紹介だったり、どれもほとんど同じ内容。僕が求めた『作曲のヒント』『作曲の秘密』などは載っていませんでした。

その本たちは立ち読みをしただけで、ほとんど買っていません。『音楽』という最高な教科書があるのに見過ごしていました。作曲本を探し求めるのは時間の無駄だったと気づきました。

 

作曲をスタートして躓く(つまずく)。それが学びのタイミング

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実際に作曲を始めると思い通りにいかないことがたくさんあります。その時が学びのタイミングです。参考にしたいプロの曲を聴いて「ふむふむ、そういうことかぁ」と気付くことが最高の学びになります。

作曲本を読んでも「そういうことかぁ」とならず「ふむふむ」で終わる。この違いはかなり大きいです。

 

おわりに

偉大なミュージシャンやソングライターが若かった時代なんて、今みたいに作曲本が溢れていたり、ネットの情報が溢れていたとは思えません。

そこにあったのは『本』ではなく『音楽』だったと思います。みんな『音楽』を聴いて勉強して、学んでミュージシャンやソングライターになっているのです。

 

『本』はあまり必要ありません。『本』に使う時間・お金を『音楽』に使いましょう。

そして、まず作曲を始めてみて、躓いたら『音楽』を聴きましょう。

 

それでは!